町絵師(読み)マチエシ

デジタル大辞泉 「町絵師」の意味・読み・例文・類語

まち‐えし〔‐ヱシ〕【町絵師】

近世幕府諸大名などに召し抱えられていた御用絵師に対して、町にあって絵をかくことを職業とした絵師

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精選版 日本国語大辞典 「町絵師」の意味・読み・例文・類語

まち‐えし ‥ヱし【町絵師】

〘名〙 市井にあって絵画を描くことを職とする人。また、その人を卑しめていう語。
江戸から東京へ(1922)〈矢田挿雲〉八「柳島なる某商人の寮を買取って引移り純然たる町絵師(マチヱシ)の群に入った」

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「町絵師」の意味・わかりやすい解説

町絵師
まちえし

宮廷,幕府,諸大名,寺社などに仕えず,一市民として絵を描くことで生計を立てていた桃山江戸時代画家。初め御用絵師町人的絵師を蔑視して呼んだ言葉であったが,のちに一般化した。

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百科事典マイペディア 「町絵師」の意味・わかりやすい解説

町絵師【まちえし】

江戸時代に幕府や藩に仕えず,町人として制作し絵を売って生活した画家。御用絵師の対。浮世絵師はその典型

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