畏まり(読み)カシコマリ

デジタル大辞泉 「畏まり」の意味・読み・例文・類語

かしこまり【畏まり】

恐れ謹むこと。
「今日は皆乱れて―なし」〈・三〉
尊貴相手行為をもったいなく思い恐縮すること。
「きたなげなる所に、年月をへて物し給ふこと、極まりたる―」〈竹取
感謝の言葉。お礼。謝辞
「みづからなむ参り侍りて、又々―も啓すべき」〈落窪・三〉
言いわけ。わびごと。
「久しくさぶらはぬ―聞えむ」〈宇津保嵯峨院
おとがめを受けること。謹慎すること。勘当勘気
「―許されて」〈・九〉
つつしんで言葉を承ること。
「御返りに―のよし申して」〈・八六〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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