白張・白丁(読み)はくちょう

精選版 日本国語大辞典 「白張・白丁」の意味・読み・例文・類語

はく‐ちょう ‥チャウ【白張・白丁】

〘名〙 (「白張(しらはり)」の音読み)
① 白布で作った狩衣(かりぎぬ)で、糊(のり)をこわく張ったもの。
山槐記‐治承四年(1180)三月四日「検非違使源光長 六位、白張、冠、狩胡籙」
② 白布の狩衣を着た下男。かさ・くつなどを持ったり、馬の口取などをしたりするもの。
言継卿記‐天文一三年(1544)三月一七日「為除目見物参内、先三条宰相中将〈公兄卿〉奏慶、布衣一人、〈略〉白張一人等也」
神事神葬の際、物を持ち運ぶ人夫。
寺院法会雑役にあたる俗人。〔醍醐寺新要録(1620)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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