精選版 日本国語大辞典 「白真弓・白檀弓」の意味・読み・例文・類語
しら‐まゆみ【白真弓・白檀弓】
[1] 〘名〙
② =しらまきゆみ(白巻弓)
※随筆・貞丈雑記(1784頃)一〇「やぶさめに用るしらま弓は白巻弓也。しらまきを略してしらま弓と云也」
[2] 枕
① 弓を張る意で「張る」と同音を含む「春山」にかかる。
※万葉(8C後)一〇・一九二三「白檀弓(しらまゆみ)いま春山に行く雲の行きや別れむ恋しきものを」
② 弓を射る意で、「射る」と同音を含む地名にかかる。
(イ) 「磯辺」にかかる。
※万葉(8C後)一一・二四四四「白檀(しらまゆみ)磯辺の山のときはなる命なれやも恋ひつつをらむ」
(ロ) 「いるさの山」にかかる。
※古今六帖(976‐987頃)二「しらまゆみいるさの山のときはなる命かあやな恋ひてやあらん」
③ 弓の弦(つる)の意で、「弦」と同音を含む地名「敦賀(つるが)」にかかる。
④ 地名「斐太(ひだ)」にかかる。かかり方未詳。弓を引く意とする説もあるが、「ひだ」の「ひ」(乙類)と「引く」の「ひ」(甲類)は別。
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