朝日日本歴史人物事典 「白石葭江」の解説
白石葭江
生年:明治6.12.30(1873)
明治期の海軍軍人。東京生まれ,神官白石豊の養子。日清戦争(1894)の威海衛襲撃に戦功を立て,義和団事件(1900)では「笠置」の陸戦隊を率いて大沽砲台攻略に勇名を馳せる。熱血漢で部下の殴殺事件を起こし重禁固2年の刑を受けたこともあり,日露戦争で最も危険な旅順閉塞作戦(1904)に志願し,第3次作戦で戦死(事実は捕虜のち病死),少佐から中佐への進級はなかった。
(田中宏巳)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報