百八の鐘(読み)ヒャクハチノカネ

デジタル大辞泉 「百八の鐘」の意味・読み・例文・類語

ひゃくはち‐の‐かね【百八の鐘】

寺院朝夕、108回または略して18回、梵鐘ぼんしょうをつくこと。特に、大晦日おおみそか除夜の鐘をさす。1年の、十二か月・二十四節気七十二候の合計数とも、百八煩悩を覚まし除くためともいう。→除夜の鐘

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「百八の鐘」の意味・読み・例文・類語

ひゃくはち【百八】 の 鐘(かね)

① 寺院で朝夕、一〇八回鐘をつくこと。百八煩悩をさます意とも、一年の、一二か月・二十四気・七十二候を合わせた数ともいう。実際は略して、一八回鐘をつくという。百八。
俳諧・新続犬筑波集(1660)三「月にぼんなうつくる山住 百八のかねののぞみはながき夜に〈ていとく〉」
② 特に、後世、寺院で除夜に一〇八回鐘をつくこと。除夜の鐘。百八。《季・冬》
※俳諧・猿蓑(1691)四「百八のかねて迷ひや闇のむめ〈其角〉」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android