的矢(読み)まとや

精選版 日本国語大辞典 「的矢」の意味・読み・例文・類語

まと‐や【的矢】

〘名〙 的を射るのに用いる矢。稽古に用いるものと、儀礼行事に用いるものがある。また、弓場の大的に用いるものは、矢柄はさわし篦(の)、節数は三節、筈は節筈(ふしはず)、羽は鷲羽を本とし、鏃(やじり)平題箭(いたつき)とする。
平家(13C前)四「鷹の羽にてはいだりける的矢一手ぞさしそへたる」

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デジタル大辞泉 「的矢」の意味・読み・例文・類語

まと‐や【的矢】

的と矢。
的を射るのに用いる矢。けいこ用と、儀礼の行事用とがある。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「的矢」の意味・わかりやすい解説

的矢
まとや

三重県中東部、志摩市(しまし)磯部(いそべ)町の一地区。旧的矢村。的矢湾奥の古い漁村で的屋御厨(みくりや)(神鳳抄(しんぽうしょう))の記録がある。カキノリ養殖が盛ん。地区の西端をパールロードが走り、的矢湾大橋が湾をまたいでいる。

[編集部]


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世界大百科事典(旧版)内の的矢の言及

【磯部[町]】より

…人口9776(1995)。志摩半島の中央に位置し,東は太平洋に面して的矢湾と伊雑ノ浦が深く湾入する。紀伊山地の東端に当たる山地が広く占め,数本の河川の河口に小規模なデルタが形成される。…

※「的矢」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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