皆朱(読み)かいしゅ

精選版 日本国語大辞典 「皆朱」の意味・読み・例文・類語

かい‐しゅ【皆朱】

〘名〙 漆塗りの一つ。朱や辰砂(しんしゃ)紅殻(べんがら)を混ぜて全体朱色に塗ったもの。また、その器物。まっかなさまの形容にも用いる。
※新撰類聚往来(1492‐1521頃)上「家具風情之事者、皆朱青漆之椀折敷共、済々御所持之上者、不申候」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「皆朱」の意味・読み・例文・類語

かい‐しゅ【皆朱】

朱または辰砂しんしゃをまぜて全面を赤く塗りつぶした漆塗りの器物。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

今日のキーワード

黄砂

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android