盗賊鴎(読み)とうぞくかもめ

精選版 日本国語大辞典 「盗賊鴎」の意味・読み・例文・類語

とうぞく‐かもめ タウゾク‥【盗賊鴎】

〘名〙
トウゾクカモメ科海鳥全長約五〇センチメートルで、大きさはカモメぐらい。頭と背面灰褐色、体の下面は白く、首は黄色みを帯びる。全身暗灰褐色を帯びる暗色型もいる。くちばしは頑丈で、つめが鋭い。飛んでいるカモメやアジサシを襲い、獲物を吐き出させて奪うところからこの名があるが、自らも魚や昆虫を捕食する。北極周辺で繁殖し冬南方へ渡る。日本では四~七月ごろ本州北部以北の太平洋岸沖で、北上中のものがみられる。
トウゾクカモメ科の海鳥の総称。①のトウゾクカモメをはじめ、クロトウゾクカモメシロハラトウゾクカモメオオトウゾクカモメの四種がいて、形態や習性はよく似る。いずれも本州北部以北の太平洋岸沖で、渡りの途中のものがみられる。

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デジタル大辞泉 「盗賊鴎」の意味・読み・例文・類語

とうぞく‐かもめ〔タウゾク‐〕【盗賊×鴎】

トウゾクカモメ科の鳥。全長約50センチ。他の海鳥を襲いえさを横取りしたり、鳥の卵やひな小動物を食べる。北極圏で繁殖し、冬には南半球まで渡る。
チドリ目トウゾクカモメ科の鳥の総称。北極圏に、オオトウゾクカモメ・トウゾクカモメ・クロトウゾクカモメ・シロハラトウゾクカモメの4種、南極圏に、ナミオオトウゾクカモメ・ナンキョクオオトウゾクカモメの2種が生息する。

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動植物名よみかた辞典 普及版 「盗賊鴎」の解説

盗賊鴎 (トウゾクカモメ)

学名Stercorarius pomarinus
動物。トウゾクカモメ科の渡り鳥

出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報

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