目を引く(読み)めをひく

精選版 日本国語大辞典 「目を引く」の意味・読み・例文・類語

め【目】 を 引(ひ)

① 人の注意を向けさせる。他人の目にとまるようにする。
破戒(1906)〈島崎藤村〉一二「殊に華麗な新婚風俗は多くの人の目を引いた」
② 目で合図をする。目くばせする。
保元(1220頃か)下「左右の見る人、口を掩ひ目をひき笑ふ」
模様をそのままにして、地色を染め直す。
※浮世草子・万の文反古(1696)一「浅黄こもんの羽織を何茶に成とも目を引袖下はともつぎにして着せ申さるべく候」
目方を量る。貫目を引く。
※雑俳・桜の実(1767)三「寂莫として銀の匁(め)をひき給ふ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「目を引く」の意味・読み・例文・類語

・く

人の注意を向けさせる。「派手な化粧が―・く」
目で合図をする。
「左右の見る人、口を掩ひ―・き笑ふ」〈古活字本保元・下〉
[類語]目立つ際立つ引き立つ顕著水際立つ著しいめぼしい光る人目を引く人目につく目に立つひときわおも立つとりわけ値千金掛け替えのない群を抜く卓抜卓出卓越卓絶逸出素晴らしい素敵見事立派最高絶妙秀逸結構目覚ましい輝かしい妙なるえも言われぬ上手巧みうまい巧妙老巧達者器用賢い上出来上上物の見事結構尽くめ何より・申し分が無い・言う事無し天晴れナイスワンダフル目の覚めるよう目に染みる冴える抜群抜きん出る飛び抜けるずば抜ける頭抜ける並外れる人並み外れる度外れ断トツ非凡出色傑出一日いちじつの長素人離れ玄人はだし超人的

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android