デジタル大辞泉
「目近」の意味・読み・例文・類語
め‐ぢか【目近】
《「めちか」とも》
1 目に近いこと。
「こんな大きい―の星を、…見たことがない」〈康成・掌の小説〉
2 要を骨の末端近くに打った扇。目近の扇。
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め‐ちか【目近】
(「めぢか」とも)
[1] 〘名〙
① 目に近いこと。また、そのところ。
※虎明本
狂言・目近籠骨(室町末‐近世初)「千石のこめぼね万石のこめぼねめぢかにもちて参りたり」
[2] 狂言。各流。太郎冠者・次郎冠者の二人が主人の命で、都に目近・籠骨
(こめぼね)の扇を買いに行き、詐欺師にだまされて普通の扇を買わされる。戻った二人は主人に要
(かなめ)もとが近くて持ちやすいのが目近、骨の数が多いのが籠骨だとしかられるが、詐欺師に教えられた
囃子物(はやしもの)をして主人の
機嫌を直す。鷺
(さぎ)流では「目近籠骨」。「
狂言記」では「目近大名」。
め‐ぢか・い【目近】
〘形口〙 めぢか・し 〘形ク〙
① 目の近くにある。まぢかである。
※枕(10C終)三「
七日、
雪間の若菜つみ、あをやかに、例はさしもさるものめちかからぬ所にもてさわぎ」
② いつも見ていてわかりやすい。見なれたさまである。
※
浮世草子・元祿大平記(1702)五「義理分明にして、やすらかに目ぢかく」
めぢか‐さ
〘名〙
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
普及版 字通
「目近」の読み・字形・画数・意味
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