目高(読み)めだか

精選版 日本国語大辞典 「目高」の意味・読み・例文・類語

め‐だか【目高】

〘名〙
① (形動) 物を見る目がすぐれていること。鑑識力があること。また、そのさま。
※俳諧・望一千句(1649)六「御盃くみ舞の一曲 目たかなる人の月見にいざなはれ」
② ダツ目メダカ科淡水魚全長三センチメートル内外で、日本産淡水魚のうち最も小さい。目が体の割には大きい。体色は背方が淡褐色で腹方は淡い。雄は背びれに切れこみがあるなどの点で雌と形態がやや異なる。本州から沖縄、朝鮮半島、中国中・南部、台湾に分布。池・沼・小川などにすむ。飼育変種としてヒメダカ・シロメダカなどがあり、観賞用や遺伝学の実験用にされる。ウキタ、ハリメダカそのほか、地方名の非常に多いことで知られる。《季・夏》 〔日葡辞書(1603‐04)〕

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デジタル大辞泉 「目高」の意味・読み・例文・類語

め‐だか【目高】

[名・形動]
ダツ目メダカ科の淡水魚。平野部の小川や池沼水田にすみ、群泳する。全長3、4センチ。体は細長くて側扁し、目が大きく、しりびれは雄のほうが雌より大きい。体色は淡暗褐色で、背を黒褐色すじが走る。本州以南に分布し、地方名が非常に多い。変種のヒメダカやシロメダカは観賞用に飼育される。 夏》石菖せきしゃうを揃ひて潜る―かな/風生
物を見る目がすぐれていること。目が高いこと。また、そのさまや、その人。
「さすがはそなた―なり」〈浮・曲三味線・二〉

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動植物名よみかた辞典 普及版 「目高」の解説

目高 (メダカ)

学名Oryzias latipes
動物。メダカ科の淡水魚

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