直中・只中(読み)ただなか

精選版 日本国語大辞典 「直中・只中」の意味・読み・例文・類語

ただ‐なか【直中・只中】

〘名〙
① まん中。中心
神皇正統記(1339‐43)上「南海より北海にいたるまで又九万里。天竺は正(タダ)中によれり」
② さいちゅう。盛り。
※俳諧・大坂独吟集(1675)上「昼めしの櫃川さしてはこぶらし ふしみ竹田も植るただ中〈幾音〉」
談義本・当風辻談義(1753)三「あれが全く人見せのただ中、尤此方どもの為には、至極能事
③ 一番すぐれていること。随一
浮世草子好色五人女(1686)三「すみ所は室町通、仕出し衣の物好み当世女の只中(タダナカ)、広い京にも又有べからず」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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