直談(読み)じかだん

精選版 日本国語大辞典 「直談」の意味・読み・例文・類語

じか‐だん ヂカ‥【直談】

※歌舞伎・月梅薫朧夜(花井お梅)(1888)二幕「いや、巳之吉からその返事を、聞く位なら直談(ヂカダン)に、ここで打ちあけ頼みはせぬ」

じき‐だん ヂキ‥【直談】

〘名〙 人を介さないで直接相手談判すること。膝詰談判。じかだんぱん。じきだんぱん。じきばなし。〔文明本節用集(室町中)〕
※虎明本狂言・八句連歌(室町末‐近世初)「それがしがまいって、じきだんに申さばやとぞんずる」

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デジタル大辞泉 「直談」の意味・読み・例文・類語

じき‐だん〔ヂキ‐〕【直談】

[名](スル)他人を介さないで、直接に相手と談判すること。「社長直談して決める」
[類語]談判交渉折衝渉外外交掛け合う駆け引き直談判膝詰め談判談じ込むねじ込む

じか‐だん〔ヂカ‐〕【直談】

[名](スル)直談判」に同じ。「直談して承知させる」

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百科事典マイペディア 「直談」の意味・わかりやすい解説

直談【じきだん】

室町時代から江戸時代中期まで,天台・浄土系を中心に,地方学問寺である〈談義所〉を介するなどして行われた一般に対する講説。その記録を〈直談物〉と呼び,わかりやすく述べるために比喩和歌説話が多用された。《阿弥陀経秘直談鈔》《法華経直談鈔》《延命地蔵菩薩経直談鈔》など,各種が残る。

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