精選版 日本国語大辞典 「直路・直道」の意味・読み・例文・類語
ひた‐みち【直路・直道】
[1] 〘名〙
① まっすぐな道。すぐみち。
② 一本のまっすぐな線状のもの。ひとすじ。
※和泉式部集(11C中)下「思ひやる心は立ちも後れじをただひたみちの烟とや見し」
[2] 〘形動〙
① ただ一つのことを行なうさま。一途であるさま。ひとみち。
※続日本紀‐天平神護二年(766)一〇月二〇日・宣命(明暦版訓)「一道(ヒタミチ)に志(こころさし)て」
② 程度が完全なさま。
※源氏(1001‐14頃)若菜上「ひたみちに若び給へり」
③ ただ一つの方向に進むさま。まっすぐに進むさま。
ただ‐じ ‥ぢ【直路・直道】
〘名〙 (古くは「ただち」)
※万葉(8C後)一一・二六一八「月夜よみ妹に逢はむと直道(ただち)からわれは来つれど夜そふけにける」
※応永本論語抄(1420)衛霊公第一五「理一と云は、中庸の理のたたちなる者也」
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