デジタル大辞泉
「相伴」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
しょう‐ばん シャウ‥【相伴】
〘名〙
① 互いに連れ立つこと。伴って行くこと。
※参天台五台山記(1072‐73)四「大唐特差
二中使
一相伴焼香。其礼最厚也」 〔
駱賓王‐憲台出
寒夜有懐詩〕
②
供応の席につらなって正客の相手をし、
みずからも供応を受けること。他の人に便乗して飲食すること。また、その人。陪食。伴食。
接伴。
※土井本周易抄(1477)二「人をもてなすには相伴がなうてはぞ」
※虎明本狂言・
鱸庖丁(室町末‐近世初)「身もしゃうばんにたべふが」
③ 他とのつり合いや
物事の行きがかりなどのためにいっしょにつき合うこと。また、その人。
※
信長公記(1598)六「左京大夫殿腹十文字に切、
比類なき御働き、哀なる
有様なり。御相伴人数〈略〉右三人追腹仕り、名誉の次第此節なり」
あい‐ともな・う あひともなふ【相伴】
[1] 〘自ハ四〙 連れ立つ。いっしょに行動する。
※
太平記(14C後)六「相伴
(アヒトモナ)ふ者無て、中有
(ちうう)の途
(みち)に迷ふらん」
[2] 〘他ハ四〙 いっしょに連れて行く。引き連れる。
相具す。
※
風姿花伝(1400‐02頃)四「是は、かの氏安が妹むこなり。これをもあひともなひて、申楽
(さるがく)をす」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報