相去(読み)あいさる

精選版 日本国語大辞典 「相去」の意味・読み・例文・類語

あい‐さ・る あひ‥【相去】

〘自ラ四〙 (「あい」は接頭語)
① 互いに遠ざかる。別れ合う。
書紀(720)雄略九年七月(前田本訓)「馬を換へ、相辞(あひサリ)て取別(わかれはて)ぬ」
② 互いにへだたっている。
太平記(14C後)一九「両陣相去る事十余町」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「相去」の意味・わかりやすい解説

相去
あいさり

岩手県中南部、北上(きたかみ)平野の中央部、北上市の一地区。旧相去村。藩政時代、奥羽街道に沿う街村で、伊達(だて)領の北端に位置し、南部領の鬼柳(おにやなぎ)に接した。1642年(寛永19)に伊達藩(仙台藩)は相去に境塚を築き、屯田足軽を配置し藩境防備集落をつくった。これが現在の三十人町であり、藩境塚の一部も残っている。

[川本忠平]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android