精選版 日本国語大辞典 「相当」の意味・読み・例文・類語
そう‐とう サウタウ【相当】
[1] 〘名〙 (形動)
① (━する) 資格、性質、時期、数量などが合致すること。対応すること。また、そのさま。
② (━する) ある物事の程度や状態が、他とつりあうこと。ふさわしいこと。また、そのさま。相応。
※史記抄(1477)三「臏辟は五百三十三率ではあるまいぞ。三百率が相当ぢゃぞ」
③ 程度・度合がかなりであること。はなはだしいこと。また、そのさま。
[2] 〘副〙 ものごとの程度が普通よりはなはだしい様子を表わす語。かなり。随分。
あい‐とう あひタウ【相当】
〘名〙
② 相当分。見合う分。
※菅浦文書‐嘉元三年(1305)二月一二日・菅浦村人等連署借状「彼用途仁相当程可レ被レ取二見合高質物一者也」
③ 相手になること。
※朽木文書‐(天文一二年)(1543)一〇月一六日・六角定頼書状「即追其内一人搦取之処、為二相当一、其方領内商人田中方へ召籠段、言語道断次第候」
あい‐あた・る あひ‥【相当】
〘自ラ四〙 (「あい」は接頭語)
① (「あたる」の改まった言い方) 相当する。あてはまる。釣り合う。
※愚管抄(1220)七「すたれはてて又おこるべき時にあいあたりたり」
② 割り当てられる。担当する。また、その職にあたる。
※高野山文書‐(建長五年)(1253)七月五日・東寺長者道乗御教書案「相二当御寺務一之折節」
③ 互いにぶつかりあう。敵と戦う。当面する。
※太平記(14C後)四「呉王自ら相当る事三十二箇度」
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