相思(読み)ソウシ

デジタル大辞泉 「相思」の意味・読み・例文・類語

そう‐し〔サウ‐〕【相思】

互いに恋しく思うこと。
[類語]相愛

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「相思」の意味・読み・例文・類語

そう‐し サウ‥【相思】

〘名〙
① 互いに思慕すること。互いに恋いしたうこと。あいぼれ。
※和漢朗詠(1018頃)上「錦を織る機の中には すでに相思の字を弁(わきま)へ〈公乗億〉」
茶話(1915‐30)〈薄田泣菫〉結婚司会に夫婦喧嘩を説く「Bさんといふ若い男があって、或る娘と相思(ソウシ)の仲となった」 〔張若虚‐春江花月夜〕
② (「相」は助字) 思いしたうこと。
懐風藻(751)飄寓南荒贈在京故友〈石上乙麻呂〉「相思知別慟、徒弄白雲琴」
※蕉堅藁(1403)送趙魯山山人自銭唐帰越中旧隠「別後相思何処寄、月明唯有渡江鐘

あい‐おも・う あひおもふ【相思】

〘他ハ四〙 (「あい」は接頭語) 互いに思う。互いに慕う。
古事記(712)下・歌謡「大猪子が 腹にある 肝向ふ 心をだにか 阿比淤母波(アヒオモハ)ずあらむ」

あい‐おもい あひおもひ【相思】

〘名〙 互いに慕うこと。そうし。
御伽草子美人くらべ(室町時代物語集所収)(室町中)「又かやうにあひ思ひなる事かなとて、いよいよあさからずおぼしめし」

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普及版 字通 「相思」の読み・字形・画数・意味

【相思】そう(さう)し

あい思う。〔世説新語簡傲康、呂安と善し。一たび相ひ思ふに、千里駕を命ず。

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