真の一声(読み)シンノイッセイ

デジタル大辞泉 「真の一声」の意味・読み・例文・類語

しん‐の‐いっせい【真の一声】

能の構成部分の一。大部分脇能と「松風」で、ツレを伴った前ジテが登場したときにうたう謡。
能の囃子事はやしごとの一。1に先だつ囃子で、大鼓小鼓に笛があしらう。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「真の一声」の意味・読み・例文・類語

しん【真】 の 一声(いっせい)

能楽で、脇能の前ジテが登場するときに演奏される大鼓・小鼓と笛との合奏の囃子(はやし)。静かにしかもさわやかに演奏する。この囃子で登場した役は、その直後に必ず一声を謡(うた)う。また、脇能以外では、三番目物の「松風」にのみ真の一声がある。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android