真の人(読み)マコトノヒト

デジタル大辞泉 「真の人」の意味・読み・例文・類語

まこと‐の‐ひと【真の人】

真理を悟った人。しんじん
「―は、智もなく、徳もなく、功もなく、名もなし」〈徒然・三八〉
実在する人間
毘沙門天に、然らん者、一人給へと申ししに依りて、―をば給はで、眷属けんぞくを給へるなり」〈今昔一二・三四〉

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精選版 日本国語大辞典 「真の人」の意味・読み・例文・類語

まこと【真】 の 人(ひと)

① 真理を悟った人。神妙の域に達した人。真人(しんじん)
愚管抄(1220)五「万の事思ひしりて引いりつつ、まことの人にてありければ」
化人(けにん)に対して、実在の人間。
※今昔(1120頃か)一二「毗沙門天に、然らむ者一人給へと申ししに依て、実の人をば不給で、眷属を給へる也」

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