真名本(読み)マナボン

デジタル大辞泉 「真名本」の意味・読み・例文・類語

まな‐ぼん【真名本/真字本】

漢字だけで書かれた本。→仮名本

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の真名本の言及

【漢文】より

…とりわけ,万葉仮名と呼ばれる漢字の使用方法を生みだし,しかもこの万葉仮名は平安朝における平仮名,片仮名の母体ともなった(仮名)。しかし,平仮名,片仮名が生みだされたのちも,漢字で文章を書くことは行われ,公文書,公家日記などはもちろんのこと,もともと平仮名で書かれたと思われる《伊勢物語》にも真名(まな)本と称する漢字のみで書かれた写本が存在するほどである。 中世においてこの傾向はいっそう強く,《平家物語》《曾我物語》などの軍記物語の諸本においても真名本がみられる。…

※「真名本」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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