真武湯(読み)しんぶとう

漢方薬・生薬・栄養成分がわかる事典 「真武湯」の解説

しんぶとう【真武湯】

漢方薬の一つ。生薬(しょうやく)附子(ぶし)茯苓(ぶくりょう)白朮(びゃくじゅつ)芍薬(しゃくやく)生姜(しょうきょう)などを含む。漢方古典傷寒論(しょうかんろん)』などに処方が示されている。胃腸虚弱慢性腎炎慢性腸カタル胃アトニー慢性下痢消化不良などに用い、新陳代謝機能が弱り、疲労倦怠(けんたい)、冷えといった症状をともなうとき、とくに有効とされる。体力の低下している人がおもな対象。

出典 講談社漢方薬・生薬・栄養成分がわかる事典について 情報

病院でもらった薬がわかる 薬の手引き 電子改訂版 「真武湯」の解説

真武湯

(大杉製薬、クラシエ薬品、小太郎漢方製薬、三和生薬、ジェーピーエス製薬、ツムラ


 胃腸虚弱症慢性腸炎慢性腎炎まんせいじんえん低血圧症などの治療薬で、全身倦怠感けんたいかん手足の冷え、下痢腹痛などの症状がみられる、体質が虚弱な人に用います。


妊婦、現在妊娠する可能性のある人、ほかの薬を用いている人は、あらかじめ医師に報告してください。


副作用として、のぼせがおこることがあるので、暑がりの人、のぼせやすい人には、原則として使用しません。


③指示された期間用いても症状が改善しないときは、医師に報告してください。

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