真獣類(読み)しんじゅうるい

日本大百科全書(ニッポニカ) 「真獣類」の意味・わかりやすい解説

真獣類
しんじゅうるい

哺乳(ほにゅう)綱獣亜綱真獣下綱に属する動物総称。この下綱Eutheriaの仲間は、一子宮類、有胎盤類ともよばれ、単孔類、有袋類以外のすべての現生哺乳類を含む。真獣類には尿膜胎盤があって胎児十分発育して生まれ、大脳が発達し知能が高い

今泉吉典

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の真獣類の言及

【育児囊】より

…オーストラリアを象徴するカンガルーやコアラは分類学的には有袋類と称されるグループに含められるが,有袋類とは育児囊をもつ動物という意味である。われわれヒトをも含めた真獣類(有胎盤類)では,受精卵はある程度発生を進めた胚盤胞の段階で母親の子宮に着床する。以後,母体から栄養と酸素の供給を受けながら成長・発育し,子はほぼ親に近い形をとって出産される。…

【哺乳類】より

…歯は,食物を切り取る切歯(せつし)(門歯),武器になる犬歯および食物を砕く臼歯(きゆうし)に分化している(異歯性)。有袋類と真獣類の基本的な臼歯には,3個の突起で形成された三角形の歯三角があり,下の歯にはその後ろに歯踵(ししよう)と呼ばれるやや平たんな部分がある。上下の歯の三角は縁がはさみのようにかみ合って食物を切断し,上の歯の三角と下の歯の歯踵は切断された食物をはさんで,砕いたりすりつぶしたりする。…

※「真獣類」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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