真鹿児矢(読み)マカゴヤ

デジタル大辞泉 「真鹿児矢」の意味・読み・例文・類語

ま‐かごや【真鹿児矢】

古代の矢の名。一説に狩猟用の矢で、シカイノシシなどを射るのに用いたという。
「はじ弓を手握たにぎり持たし―を手挟たばさみ添へて」〈・四四六五〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「真鹿児矢」の意味・読み・例文・類語

ま‐かごや【真鹿児矢】

〘名〙 「古事記」などに見える矢の名。どのような矢かは不明。一説に狩猟用の矢で、鹿・猪などの大獣を射るのに用いた矢。また、鹿の角で矢筈・鏃(やじり)を作ったもの、輝く矢、立派な矢の意から金属製の矢とも。あまの真鹿児矢。
万葉(8C後)二〇・四四六五「梔弓(はじゆみ)を 手握り持たし 麻可胡也(マカゴヤ)を 手挟み添へて」

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