矢掛町(読み)やかげちよう

日本歴史地名大系 「矢掛町」の解説

矢掛町
やかげちよう

面積:九〇・一九平方キロ

郡の南半を占める。北は美星びせい町、東は総社市・吉備郡真備まび町、南は倉敷市、浅口あさくち金光こんこう町・鴨方かもがた町、笠岡市、西は井原市に接する。東流する小田川と南流する支流美山みやま川の合流点の矢掛周辺を中心に、古くから東西交通の要路として栄え、古代小田駅・小田郡衙も町域に比定される。近世には矢掛に山陽道矢掛宿、小田に間の宿の堀越ほりこし宿が置かれ、小田川を利用した高瀬舟通行も発達、郡内の内陸交通の拠点となった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「矢掛町」の意味・わかりやすい解説

矢掛〔町〕
やかげ

岡山県南西部,高梁 (たかはし) 川の支流小田川中流域にある町。 1896年町制。 1954年美川 (みかわ) ,三谷 (みたに) ,山田,川面 (かわも) ,中川の5村と合体。 61年小田町を編入。中心集落の矢掛は旧山陽道宿場町,小田川の河港として発展。 JRバス (両備線) の終点。周辺ではイネ,ナシ,ブドウの栽培が行われる。旧本陣石井家住宅脇本陣の高草 (たかくさ) 家住宅は重要文化財に指定。北部美山川沿いに鬼ヶ岳の渓谷 (名勝) ,東部に下道 (しもつみち) 氏墓 (史跡) がある。南部の竹林寺山には国立天文台岡山天体物理観測所がある。面積 90.62km2。人口 1万3414(2020)。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android