矢狭間(読み)やざま

精選版 日本国語大辞典 「矢狭間」の意味・読み・例文・類語

や‐ざま【矢狭間】

〘名〙
城壁や櫓(やぐら)などの内側から外をうかがい矢を射るためにあけた小窓矢間
※築城記(1565)「矢ざまをきり、又足ださまを切べし」
商店雨戸につけて、内部から開閉できるようにしてある小窓。臆病窓。
※雑俳・川傍柳(1780‐83)二「深更に矢狭間(ヤザマ)から出す三の糸」

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デジタル大辞泉 「矢狭間」の意味・読み・例文・類語

や‐ざま【矢狭間】

城壁ややぐらなどにあけた、矢を射るための穴。箭眼せんがん矢間やま

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の矢狭間の言及

【狭間】より

…正しくは〈さま〉と読み,小間,矢間,矢窓ともいう。矢狭間(やざま)は縦に細長く,鉄砲狭間は丸,三角,四角のほかさまざまな多角形があった。また石垣の上面を削りくぼめたものを石狭間という。…

※「矢狭間」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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