矢田皇女(読み)やたのひめみこ

改訂新版 世界大百科事典 「矢田皇女」の意味・わかりやすい解説

矢田皇女 (やたのひめみこ)

応神天皇の皇女。《古事記》では八田若郎女(やたのわきいらつめ)。母は和珥臣(わにのおみ)の祖日触使主(ひふれのおみ)の女の宅媛(やかひめ)。同母兄に菟道稚郎子うじのわきいらつこ),妹に䳄鳥皇女(めとりのひめみこ)(隼総別皇子(はやぶさわけのみこ)・雌鳥皇女)がある。仁徳天皇妃となるが,《古事記》では皇后磐之媛(いわのひめ)の嫉妬により身を引く。《日本書紀》では磐之媛の死後に皇后となる。子はない。祖父ヒフレノオミの名は仁賢天皇妃の父としてもあり,矢田皇女も他の和珥氏出身皇妃と同様その実在は疑わしい。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「矢田皇女」の解説

矢田皇女 やたのおうじょ

八田皇女(やたのおうじょ)

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android