矢野勘治(読み)やの かんじ

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「矢野勘治」の解説

矢野勘治 やの-かんじ

1880-1961 明治-昭和時代の銀行家,歌人
明治13年12月20日生まれ。一高時代に正岡子規の門にはいり,短歌俳句をまなぶ。東京帝大卒業後,横浜正金銀行にはいり,大阪支店長,取締役などをつとめた。一高時代の明治34年同高西寮寮歌「春爛漫(らんまん)の花の色」,35年東寮寮歌「嗚呼(ああ)玉杯に花うけて」を作詞した。昭和36年6月18日死去。80歳。兵庫県出身。旧姓三木俳号興安嶺

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の矢野勘治の言及

【学生歌】より

…94年に第一高等学校(一高)となり,翌年の寮開設記念祭から毎年寮歌を作りはじめた。はじめは唱歌,軍歌の替歌であったが,1901年の《アムール河の》(塩田環作詞,栗林宇一作曲),《春爛漫の》(矢野勘治作詞,豊原雄太郎作曲)あたりから学生自身が作曲するようになった。翌02年の《嗚呼玉杯に》(矢野勘治作詞,楠正一作曲)は,新時代を象徴する歌として演歌師によっても歌い広められ,学生のみならず一般の流行歌となった。…

※「矢野勘治」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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