知的クラスター創成事業(読み)ちてきクラスターそうせいじぎょう

大学事典 「知的クラスター創成事業」の解説

知的クラスター創成事業
ちてきクラスターそうせいじぎょう

文部科学省による支援事業。「地域のイニシアティブの下で,地域において独自の研究開発テーマとポテンシャルを有する公的研究機関等を核とし,地域内外から企業等も参画して構成される技術革新システム」である知的クラスターを形成し,地域経済活性化を促進することを目的とする。2001年(平成13)3月閣議決定された「第2期科学技術基本計画」に基づき,2002年度から実施された。2002年度から2006年度までを第Ⅰ期,2007年度から2009年度までを第Ⅱ期とする。第Ⅰ期では18地域,第Ⅱ期では13地域が指定された。支援の規模は1地域当たり1年間5億円程度,期間は5年間である。第Ⅱ期においては他地域との間での広域連携やグローバル拠点の育成なども目指された。なお,この事業は2010年度に「都市エリア産学官連携促進事業」「産学官連携戦略展開事業」と合わせて「地域イノベーションクラスタープログラム(日本)」に一本化された。
著者: 佐々木研一朗

参考文献: 文部科学省「知的クラスター創成事業」:http://www. mext. go. jp/a_menu/kagaku/chiiki/cluster/

出典 平凡社「大学事典」大学事典について 情報

産学連携キーワード辞典 「知的クラスター創成事業」の解説

知的クラスター創成事業

「知的クラスター創成事業」とは、研究機関、ベンチャー企業等の研究開発型企業等による国際的な競争力のある技術革新のための集積「知的クラスター」の創成を目指すもので、自治体主体性を重視した自治体への支援事業である。事業期間は5年間、予算規模は年間60億円。「知的クラスター創成事業」では、平成14年4月に12地域10クラスターを「事業実施地域」として指定し、6地域を1~3年間の試行事業を実施する「試行地域」として指定した。

出典 (株)アヴィス産学連携キーワード辞典について 情報

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