石壁(読み)セキヘキ

デジタル大辞泉 「石壁」の意味・読み・例文・類語

せき‐へき【石壁】

石で築いた壁や仕切り。いしかべ。
岩石絶壁。きりぎし。
「数千丈の―より是をぐ」〈太平記一六

いし‐かべ【石壁】

石材を積んでつくった壁。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「石壁」の意味・読み・例文・類語

せき‐へき【石壁】

〘名〙
① 岩石の絶壁。きりぎし。
※太平記(14C後)一六「獅子子を産んで三日を経る時、数千丈の石壁(セキヘキ)より是れを擲(な)ぐ」 〔晉書‐宋繊伝〕
② 石を積み上げてつくった垣。石垣
懐風藻(751)秋日於左僕射長王宅宴〈藤原宇合〉「石壁蘿衣猶自短、山扉松蓋埋然長」
浄瑠璃碁盤太平記(1710)「高のむさしの守師直がいゐ嶋のやしきがまへ、東西にせきへき高く、西には大河みな切て」

いし‐かべ【石壁】

〘名〙 切石を積んで造った壁。
※太平記(14C後)三「城の北に当たる石壁(イシカベ)の数百丈聳て、鳥も翔り難き所よりぞ登りける」

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