朝日日本歴史人物事典 「石川照勤」の解説
石川照勤
生年:明治2.10.10(1869.11.13)
真言宗智山派の僧侶で,成田山新勝寺第15世。千葉県の中村家の次男に生まれ,川越本行院石川一心の養子となる。明治11(1878)年新勝寺に入山し,同23年東京哲学館,同26年新義派大学林を卒業し,翌年26歳の若さで新勝寺住職。同31年から2年間の欧米視察を経て,成田中学校,成田図書館,成田幼稚園,成田山感化院(のちの千葉感化院),成田高等女学校を設立し,成田山新勝寺の5大事業を完成した。照勤は仏教教育や社会事業,新寺建立廃寺再建に尽力し,その進歩的行動的な宗教活動は近代仏教の先駆をなした。<参考文献>『新修成田山史』
(武田道生)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報