石数船(読み)こくすうせん

精選版 日本国語大辞典 「石数船」の意味・読み・例文・類語

こくすう‐せん【石数船】

〘名〙 船の積載量、つまり大きさを、石を単位として表示する船。明治四年(一八七一布告の船税規則により、西洋型船の大きさをトン数で表示するのに対して、旧来の日本型船は石数で表示することに規定されて以来使われるようになった呼称

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デジタル大辞泉 「石数船」の意味・読み・例文・類語

こくすう‐せん【石数船】

大きさを石数で言い表した船。五百石船・千石船など。大きさをトン数で表示する西洋型船に対して、旧来の和船をいったもの。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「石数船」の意味・わかりやすい解説

石数船
こくすうせん

石積 (こくづみ) 船。 1884年に公布された船舶測度法によって,和船系の貨物船の大きさを西洋型船と同じように総容積ではかることになり,その際 100立方尺を 1tとする西洋型に対応させるため,10立方尺をもって1石とすることに容積単位を決め,伝統的な呼称である積み石数で総容積を表わすことにした船をいう。むろん,江戸時代の1石,つまり米1石相当の積載重量 (約 150kg) の石とは無関係であるから,注意を要する。

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