精選版 日本国語大辞典 「石灰乳」の意味・読み・例文・類語
せっかい‐にゅう セキクヮイ‥【石灰乳】
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水に対する溶解度の低い消石灰の微粉末を懸濁させた乳状液.石灰水となっている水酸化カルシウムが消費されると,懸濁している水酸化カルシウムが溶けて補給されるので,濃厚溶液のはたらきをする.炭酸ナトリウム溶液のか性化によるカセイソーダ製造に用いられる.また,アンモニアソーダ法におけるアンモニア回収反応で用いる.そのほか消毒用,酸性ガス捕集用として使用される.[別用語参照]生石灰
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
…しかし溶けた部分は強いアルカリ性を示すので,最も安価なアルカリ源として工業上きわめて広く用いられる。この飽和水溶液を石灰水lime waterといい,また比較的少量の水と乳状に混合したものを石灰乳milk of limeと呼ぶ。水酸化カルシウムは容易に二酸化炭素と化合して水に不溶の炭酸カルシウムに変化するから,石灰水や石灰乳を空気中に放置しておくと炭酸カルシウムが沈殿してくる。…
※「石灰乳」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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