石田(読み)せきでん

精選版 日本国語大辞典 「石田」の意味・読み・例文・類語

せき‐でん【石田】

〘名〙 石が多く、きわめて地味の悪い田地。
史記抄(1477)一〇「伐て志を得たりと云とも石田とをなじ事ぞ。耕もせられまいぞ」 〔春秋左伝‐哀公一一年〕

いしだ【石田】

長崎県壱岐島南部にあった郡。同島の南半部を占めたが、明治二九年(一八九六壱岐郡に併合されて消滅

いしだ【石田】

(「いした」とも) 姓氏一つ

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デジタル大辞泉 「石田」の意味・読み・例文・類語

いしだ【石田】

姓氏の一。
[補説]「石田」姓の人物
石田衣良いしだいら
石田英一郎いしだえいいちろう
石田名香雄いしだなかお
石田梅岩いしだばいがん
石田波郷いしだはきょう
石田三成いしだみつなり
石田未得いしだみとく
石田幽汀いしだゆうてい

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「石田」の意味・わかりやすい解説

石田
いしだ

長崎県壱岐(いき)郡にあった旧町名(石田町(ちょう))。現在は壱岐市石田町地区。旧石田町は1970年(昭和45)町制施行。2004年(平成16)郷ノ浦(ごうのうら)町、勝本(かつもと)町、芦辺(あしべ)町と合併、市制施行して壱岐市となる。旧石田町は壱岐島南東部に位置し、中心集落は、壱岐八浦の一つである印通寺(いんどうじ)で、港には佐賀県の唐津東港からフェリーボートが就航する。東触(ひがしぶれ)には壱岐空港があり、長崎空港から空の便がある。区域の大部分を占める玄武岩台地面では、サツマイモ、麦、大豆を主とする畑作が行われ、肉用牛の生産も盛んである。近年ボーリングによって地下水を採取し、ミカン園への転換が多い。印通寺港前面に浮かぶ妻ヶ島(つまがしま)は天然の防波堤をなし、筒城(つつき)浜、錦(にしき)浜も風光明媚(めいび)な海水浴場で、壱岐対馬国定公園(いきつしまこくていこうえん)に含まれる。遣新羅使(けんしらぎし)の墓や、松永記念館がある。壱岐市の芦辺地区にかけて国指定特別史跡の原の辻遺跡(はるのつじいせき)がある。

[石井泰義]


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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「石田」の意味・わかりやすい解説

石田
いしだ

長崎県北部,壱岐南東部を占める旧町域。 1970年町制。 2004年芦辺町,勝本町,郷ノ浦町の3町と合体して壱岐市となった。中心集落の印通寺浦は島内で九州島に最も近く,呼子港 (佐賀県唐津市) からフェリーが就航。壱岐空港があり,長崎と結ばれている。東部の筒城浜,錦浜は砂浜で,景色の優れた海水浴場。米,ミカン栽培を主とする農業と,船引網,一本釣り,小定置網漁業が中心。国の重要無形民俗文化財の壱岐神楽を伝える。弥生時代の原の辻遺跡は国の特別史跡。沿岸一帯は壱岐対馬国定公園に属する。

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改訂新版 世界大百科事典 「石田」の意味・わかりやすい解説

石田 (いしだ)

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