石神(いしがみ)遺跡(読み)いしがみいせき

知恵蔵 「石神(いしがみ)遺跡」の解説

石神(いしがみ)遺跡

2006年3月、「観世音経(観音経)」に関連した最古木簡が出土した奈良県明日香村の7世紀(飛鳥時代)の遺跡。木簡には679年に観音経を写したことが記されていた。日本書紀に観音経が登場する最も古い記述を7年さかのぼり、当時から観音信仰が盛んだったことがうかがえる。同遺跡では暦を記した木簡などが見つかり、当時の迎賓館的な施設だったとみられている。

(天野幸弘 朝日新聞記者 / 今井邦彦 朝日新聞記者 / 2007年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

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