石銭(読み)こくせん

精選版 日本国語大辞典 「石銭」の意味・読み・例文・類語

こく‐せん【石銭】

〘名〙 入港する廻船などから、その船の積石数に応じて徴収した税。中世以来行なわれた帆別銭、櫓別銭と同様の船役江戸時代幕府浦賀大坂長崎などの港で徴収したのをはじめ、諸藩もまた領内主要港で出入の廻船から徴収した。こくぜに。
浮世草子・分里艶行脚(1716)一「さらば舟を出しますると石銭(コクセン)あつめて」

こく‐ぜに【石銭】

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「石銭」の意味・読み・例文・類語

こく‐ぜに【石銭】

こくせん(石銭)」に同じ。

こく‐せん【石銭】

江戸時代、浦賀・大坂・長崎などで、入港する廻船に課す税。積み荷の数量にかかわらず、その船の石数に応じて徴収した。こくぜに。

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