砂場(読み)すなば

精選版 日本国語大辞典 「砂場」の意味・読み・例文・類語

すな‐ば【砂場】

[1] 〘名〙
① 砂の多い土地。砂地砂原
※俳諧・雑談集(1692)上「相撲とるあとに波こす砂場哉〈亀翁〉」
② 砂を採取する場所。
③ 公園・校庭・競技場などの一画に設けた、砂を入れて子供砂遊びや、跳躍競技ができるようにした所。
静物(1960)〈庄野潤三〉一三「ぼくのは学校の砂場で取ったんだよ」
[2] 大坂新町遊郭の入り口、西の大門のある南北通り

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デジタル大辞泉 「砂場」の意味・読み・例文・類語

すな‐ば【砂場】

砂地。砂原。
公園・運動場などの一画を掘って砂を入れた所。子供の砂遊びや跳躍競技の着地場にする。
砂を採取する所。

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和・洋・中・エスニック 世界の料理がわかる辞典 「砂場」の解説

すなば【砂場】

東京の代表的なそば屋の老舗の屋号の一つ。「室町砂場」(中央区日本橋室町)、「虎ノ門砂場」(港区虎ノ門)、「巴町砂場」(港区虎ノ門)、「南千住砂場」(荒川区南千住)などが知られる。◇享保(1716~1736)頃、大坂新町(しんまち)(現大阪市西区新町)の遊郭近く、小浜町の一角を俗に「砂場」といったが、そこにあったそば屋「和泉屋」を「砂場そば」と呼んだのが起源とされる。寛延(1748~1751)頃には薬研堀(やげんぼり)(現中央区)の「大和屋」が「大坂砂場そば」の看板を掲げていたが、「和泉屋」との関係は明らかでない。文化(1804~1818)頃評判であった「麹町」(現千代田区)砂場の直系が「南千住」、ここから慶応年間(1865~1868)に「室町」、1872(明治5)年に「虎ノ門」が独立した。また、やはり文化頃評判であった「久保町(くぼちょう)」(現在の霞が関周辺)砂場の直系が「巴町」。

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普及版 字通 「砂場」の読み・字形・画数・意味

【砂場】さじよう

すな地。

字通「砂」の項目を見る

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