砂金石(読み)さきんせき

精選版 日本国語大辞典 「砂金石」の意味・読み・例文・類語

さきん‐せき【砂金石】

〘名〙 石英中に赤鉄鉱雲母(うんも)などの細鱗(さいりん)を多く含む鉱物。赤、緑色などの光輝を放ち装飾用にされる。〔英和和英地学字彙(1914)〕

しゃきん‐せき【砂金石】

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デジタル大辞泉 「砂金石」の意味・読み・例文・類語

さきん‐せき【砂金石】

雲母うんも赤鉄鉱の小さい結晶を含む石英。黄・緑・赤・褐色などの光輝を放つ。装飾用にされる。アベンチュリン。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「砂金石」の意味・わかりやすい解説

砂金石
さきんせき
aventurine

石英の一種内部に雲母(うんも)や赤鉄鉱のようなきらきら輝く細かい鱗片(りんぺん)状結晶を多数含み、一見砂金を含んでいるようにみえるところから名がある。研磨して装飾品に使われる。もともと合成物から偶発的にみつかったもので、英名チャンスを意味するイタリア語に由来する。

松原 聰]

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百科事典マイペディア 「砂金石」の意味・わかりやすい解説

砂金石【さきんせき】

石英や長石などで内部に細鱗状の微粒子を包有し,内部反射により閃光(せんこう)を示すもの。宝石。石英の場合の微粒子は雲母,赤鉄鉱などで黄,緑,赤,褐色などの閃光を示し,インド,ブラジル産の緑色のものは俗にインド翡翠(ひすい)と呼ばれる。長石では酸化鉄の微粒子が黄,赤などの閃光を示す。アベンチュリンガラスと呼ばれる模造品も市販されている。

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