砂鉢(読み)すなばち

精選版 日本国語大辞典 「砂鉢」の意味・読み・例文・類語

すな‐ばち【砂鉢】

〘名〙
① 焼き方の粗末な鉢。砂色をしているところからいう。
※俳諧・西鶴大矢数(1681)一「夕暮は化たそうなる手長蛸 砂鉢計か残る松かせ」
華道初期の頃用いられた、花を挿すために砂を盛った鉢。鉄または木製の大型なもの。
※俳諧・信徳十百韻(1675)「砂鉢や花の蓮の香に匂ひ 初秋七日凉風ぞふく」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「砂鉢」の意味・読み・例文・類語

すな‐ばち【砂鉢】

焼き方の粗末な鉢。砂色をしている。
立花で、「砂の物」に用いる水盤状の花器陶製または金属製が多い。

さ‐はち【砂鉢/沙鉢/皿鉢】

《「あさはち(浅鉢)」の略》浅くて大きな磁器の鉢。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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