研究不正新指針(読み)けんきゅうふせいしんほうしん

知恵蔵mini 「研究不正新指針」の解説

研究不正新指針

2014年7月2日に文部科学省が発表した、大学や独立行政法人などの研究機関で研究不正を防ぐための新たな指針の案。同案はSTAP細胞論文を巡る問題など、相次ぐ研究不正の発覚を踏まえて新たにまとめられた。4年8月には決定され、15年春から適用される見通し。同指針案には、不正の指摘を把握した段階で調査を始めるよう、大学や研究機関に求める、実験ノートなどの記録が不正防止や第三者検証に役立つとして、研究データの保存を研究者に義務づけるなどの規定が設けられている。また、大学や研究機関に「研究倫理教育責任者」を置くよう定め、大学の学部段階から研究倫理の教育を受けさせることも求めている。違反が見つかれば、文部科学省が配分する研究費の削減停止も検討するという。

(2014-7-4)

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報

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