破魔弓・浜弓(読み)はまゆみ

精選版 日本国語大辞典 「破魔弓・浜弓」の意味・読み・例文・類語

はま‐ゆみ【破魔弓・浜弓】

〘名〙
破魔矢①を射るのに用いる弓。正月を祝って男児に贈る玩具となり、のちには細長い板に弓矢を飾りつけ、その下に戦人形(いくさにんぎょう)などの押絵をはり、男の子初節供の贈り物とした。破魔。《季・新年》
※虎明本狂言・八幡の前(室町末‐近世初)「いひやせがれの時、はまゆみをいたと申事でござる」
② 棟上(むねあげ)式のとき、破魔矢②とともに屋上に立てる、木で作った二張の弓形の飾り。
※匠家故実録(1803)中「上棟例式〈略〉破魔弓・破魔矢之作格」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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