砺波(読み)トナミ

デジタル大辞泉 「砺波」の意味・読み・例文・類語

となみ【砺波】

富山県西部、砺波平野の中央部にある市。チューリップ球根輸出。人口4.9万(2010)。

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改訂新版 世界大百科事典 「砺波」の意味・わかりやすい解説

砺波[市] (となみ)

富山県西部の市。2004年11月旧砺波市と庄川(しようがわ)町が合体して成立した。人口4万9410(2010)。

砺波市南部の旧町。旧東砺波郡所属。人口7348(2000)。庄川が砺波平野に流れ出る谷口に位置し,中央部を庄川が北流する。江戸時代前期に松川除(まつかわよけ)の堤防がつくられ開拓が進んだ。昭和初期までは,庄川の急流を利用して運搬される飛驒木材の集散地として知られたが,庄川の電源開発や岐阜県側での運搬道路建設により衰退した。しかし現在も岐阜,秋田などから木材を購入し,茶托,盆などの木地製品をつくる木工業を主としている。種田地区では水はけのよい土壌と庄川沿いに吹きおろすフェーン風(庄川嵐)を利用して種もみが生産され,全国に出荷されている。庄川峡への入口にあたり,小牧ダム,小牧温泉,庄川温泉,湯谷温泉がある。
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砺波市北部の旧市で,砺波平野のほぼ中央部にある。1954年市制。人口4万0744(2000)。庄川によって形成された大扇状地上に展開する散村景観によって著名である。古代から墾田が開かれ,江戸時代には加賀藩が庄川の流路変更の治水工事を行い,新田を開拓した。市街地の中心出町は1649年(慶安2)町立てされて以来市場町として発展し,位置的な利点から周辺農村の物資集散地としての役割を果たしてきた。市域の2/3は水田であるが,第2次大戦後急速に兼業化が進んで現在は100%近くに達している。JR城端(じようはな)線が通じ,高岡市をはじめ富山市,金沢市への通勤が多い。一方,高度経済成長期に電気機器,金属・機械関係の工場が立地した。水田裏作として1952年に始まったチューリップの球根栽培はその後しだいに定着し,全国一の球根産地となった。毎年4月下旬から5月上旬にかけてチューリップフェアが催され,30万近い観光客を集めている。砺波平野全域に放射状の道路網が広がり,また北陸自動車道から小矢部砺波ジャンクションで東海北陸自動車道が分岐するなど,交通の要地でもある。
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デジタル大辞泉プラス 「砺波」の解説

砺波

富山県砺波市にある道の駅。国道156号に沿う。

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