磔柱(読み)ハッツケバシラ

デジタル大辞泉 「磔柱」の意味・読み・例文・類語

はっつけ‐ばしら【×磔柱】

はりつけばしら」に同じ。
人をののしっていう語。磔野郎はっつけやろう
「馬方仲間の恥さらし。ええ―め」〈浄・丹波与作

はりつけ‐ばしら【×磔柱】

磔の刑に用いる柱。多く十字架

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「磔柱」の意味・読み・例文・類語

はりつけ‐ばしら【磔柱】

〘名〙
罪人手足をしばりつけて磔の刑に用いる柱。十字架。磔木。たくちゅう。
※俳諧・談林十百韻(1675)下「はり付柱まつ風の音〈正友〉 江戸はづれ磯に波立むら烏〈松意〉」
歌舞伎隅田川続俤法界坊)(1784)口明「何ぢゃい、磔柱め」

はっつけ‐ばしら【磔柱】

〘名〙
① 「はりつけばしら(磔柱)」の変化した語。
※雑俳・川傍柳(1780‐83)三「伊達な事はっつけ柱金でだみ」
② 人をののしっていう語。
浄瑠璃・丹波与作待夜の小室節(1707頃)中「馬方中間の恥さらしヱヱ、はっつけ柱めと」

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