磨粉・摺粉(読み)すりこ

精選版 日本国語大辞典 「磨粉・摺粉」の意味・読み・例文・類語

すり‐こ【磨粉・摺粉】

〘名〙 米をすりばちですりくだいて粉にしたもの。湯で溶いて、乳児母乳の代わりとして与えた。江戸時代には、火にかけて、汁飴(しるあめ)を加え甘味をつけて吸わせた。
更級日記(1059頃)「大井川といふ渡あり。水の、世の常ならず、すりこなどを、濃くて流したらむやうに、白き水、早く流れたり」
浮世草子世間胸算用(1692)三「此子泣やまねば、となりのかかたちといよりて、摺粉(スリコ)に地黄煎入て焼(たき)かへし」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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