デジタル大辞泉 「磯」の意味・読み・例文・類語
いそ【×磯】
1 海・湖などの波打ち際。水際。特に、石の多い海岸。
2 波をかぶったり流れに洗われたりする岩石。
3
4 琵琶・
5
[形動ナリ]《「富士は磯」の略から》
1 比較にならないさま。はるかに及ばないさま。
「うたてや久米の仙人も―なり」〈浮・御前義経記・二〉
2 未熟であるさま。浅薄であるさま。
「親父の悪性に合はせては、我等が遊びは―な事ぢゃが」〈浮・曲三味線・四〉
[類語]渚・水際・波打ち際・海岸・
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
琵琶,箏(そう),和琴(わごん)の胴の側面。箏や和琴は古くは箱造りもあり磯を別にとりつけたが,普通は彫槽(上板の裏面をかまぼこ形に刳(く)って裏板を張る)で,磯は上板の一部をなす。生田流の箏には磯にも金泥地や木画で装飾をほどこしたものもある。
執筆者:三谷 陽子
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
…一般に,海に突出した崎・岬に対して陸地が湾曲して湖海を抱えこんでいるところを浦といい,岩塊の露出した磯に対して砂泥や小石からなる海岸平地を浜という。日本の前近代を通じて漁村を表示する地名用語。…
…うねりは波高にくらべて波長が大きい。うねりや風波は陸地に近づくと,海底での水粒子の摩擦により減速し,波長は短くなり,波高は高くなり,ついにある水深の所で砕けて,磯波として海岸に打ち寄せる。砕波帯より陸側では,水の動きは乱流状態となり,海浜底質は活発に動き,地形変化が激しい。…
…日本の海図ではこうした慣習名を図載している。すなわち出シ,グリ,ソワイ,ゾワイ,ソワ,曾根,バエ(碆),ハエ,シ(沚),岩,石,根,瀬,ビラシ,ツガイ(喰合),アサリ,モ(藻),モタレ,ヤマ(山),イソ(磯),場などの異称がある。【佐藤 任弘】。…
※「磯」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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