神代（読み）じんだい

精選版 日本国語大辞典

じん‐だい【神代】

〘名〙

① 神武天皇即位以前の、神々がこの国を支配したという時代。かみよ。

※将門記（940頃か）「況や本朝神代より以来いまだ此事有らず」

② 古めかしいさま。

※浮世草子・けいせい伝受紙子（1710）三「訛声にて神代(ジンダイ)の小歌めきたる一曲ク(いっきょく)」

出典　精選版 日本国語大辞典

デジタル大辞泉

じん‐だい【神代】

神話時代。日本では天地開闢かいびゃくから神武天皇即位までの神が支配していたという時代。かみよ。

かみ‐よ【神代／神世】

神が治めていたという時代。日本神話では、神武天皇の前までの時代。神話時代。じんだい。「―の昔から」

出典　小学館

日本大百科全書(ニッポニカ)

神代
こうじろ

長崎県雲仙市(うんぜんし)国見(くにみ)町地区の西部を占める地域。戦国時代、土豪の一人、神代氏の拠点をなした所で、鶴亀(つるかめ)城跡がある。近世は鍋島氏(なべしまうじ)に属し、佐賀藩の支藩的存在で、国指定重要文化財の旧鍋島家住宅のある神代小路(くうじ)は国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されている。また、縄文晩期の土器、甕棺(かめかん)を出土した筏遺跡(いかだいせき)もある。

［石井泰義］

出典　小学館　日本大百科全書(ニッポニカ)

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

神代
じんだい

東京都西部，調布市北西部の旧村名。奈良時代の古刹深大寺があり，湧水の豊富なこともあって，古代から開けた地域である。明治期には，新田や畑地が広がり，深大寺村，佐須村，金子村，柴崎村，下仙川村，入間村などが成立した。これらが 1952年神代町となり，55年調布市となった。住宅地および園芸農業地域で，特に庭木，盆栽を産する。都立神代植物公園がある。

出典　ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

［日本酒・本格焼酎・泡盛］銘柄コレクション

じんだい【神代】

岐阜の日本酒。「神代辛口」は飛騨の定番酒として親しまれる酒。「上澄」は精米歩合50％で仕込む吟醸酒。原料米はひだほまれ。仕込み水は飛騨山系の伏流水。蔵元の「大坪酒造店」は天保13年(1842)創業。所在地は飛騨市神岡町朝浦。

出典　講談社

デジタル大辞泉プラス

神代

岐阜県飛騨市、大坪酒造店が製造する日本酒。辛口。

出典　小学館