神所(読み)かみどころ

精選版 日本国語大辞典 「神所」の意味・読み・例文・類語

かみ‐どころ【神所】

〘名〙
① 神の領地朝廷から神社に奉られた土地神領かんどころ。
書紀(720)崇神七年一一月(熱田本訓)「仍て天つ社・国、及び、神地(カミトコロ)神戸(かむへ)定む
② 神のいらっしゃる所。
浄瑠璃・津戸三郎(1689)道行「しげりし峯(みね)は、八王子(わうじ)二十一社(しゃ)のかみどころ」

かん‐どころ【神所】

〘名〙 (「かむところ」と表記) =かみどころ(神所)
※書紀(720)垂仁二五年三月(熱田本訓)「神地(カンとこロ)を穴礒(しき)の邑に定めて、大市長岡の岬(さき)に祠ひまつる」

しん‐しょ【神所】

〘名〙 神をまつってある所。神社のある場所
※光悦本謡曲・賀茂(1470頃)「其母みこも神と成て賀茂三所の神所とかや」

かむ‐どころ【神所】

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「神所」の意味・読み・例文・類語

しん‐しょ【神所】

神をまつる所。神社のある所。

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