神服（読み）じんぷく

精選版 日本国語大辞典

じん‐ぷく【神服】

〘名〙 (「しんぷく」「じんぶく」とも)

① 神宝の一つとして、朝廷より一定の神社の神に奉る衣服。かんみそ。

※続日本紀‐神護景雲三年（769）二月乙卯「奉_二神服於天下諸社_一」

② 特に、大嘗祭(だいじょうさい)のとき、神に奉る衣服。三河国（愛知県）から奉るのを「和妙(にぎたえ)の神服」、阿波国（徳島県）から奉るのを「荒妙(あらたえ)の神服」という。朝廷からはそれの収納のために、神服使が派遣される。

※儀式（872）二「九月上旬、神祇官差_二神服社神主一人_一、為_二神服使_一、申_レ官賜_二駅鈴一口_一、遣_二参河国_一喚_二集神戸_一、卜_下定織_二神服_一長二人、織女六人、工手二人_上」

出典　精選版 日本国語大辞典