神気(読み)しんき

精選版 日本国語大辞典 「神気」の意味・読み・例文・類語

しん‐き【神気】

〘名〙
万物を組成する元素。〔礼記‐孔子間居〕
② 不思議な雲気霊気。〔史記‐封禅書〕
③ すぐれた趣。〔図絵宝鑑‐三〕
心身の力。気力活力
史記抄(1477)一四「神気が争てある処へ邪気が入たほどに、年少の身ではとりなをしがたいぞ。さるほどに死なれたぞ」
精神。たましい。心の働き。
※清原国賢書写本荘子抄(1530)四「神気に聰明なる処を忘してのくべし」 〔南史‐蔡興宗伝〕

かみ‐け【神気】

〘名〙 (「かみげ」とも) 神がついたようす。神がかり状態
謡曲歌占(1432頃)「この謡ひを謡ひ候へば、すこし神気になり候」

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デジタル大辞泉 「神気」の意味・読み・例文・類語

しん‐き【神気】

万物のもとになる気。
精神力。気力。「神気を養う」
不思議な霊気。「神気森に満つ
神々しいような趣。「神気あふれる作品」
[類語](2元気精神活気生気精気鋭気壮気覇気威勢景気活力精力気力血気メンタル心的内的精神的内面的観念的心理的知能心理精神力メンタリティースピリチュアルこころ知情意心神内心心情心魂内面マインドハートスピリットエスプリ精魂気迫気概意力意志神経気構え気持ち理念思想気風気性きしょう心性さが

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普及版 字通 「神気」の読み・字形・画数・意味

【神気】しんき

ふしぎな力。〔礼記、孔子間居〕地は氣を載す。氣は風霆(ふうてい)なり。風霆形を(し)き、庶物露生す。へに非ざる無きなり。躬(み)に在れば、氣志の如し。

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